【R-18】ポワソン・5月 鯉のうま煮、吟醸花冷え - 5/6

酒はやはりうまかった。

特に驚いたことに、果実香の甘い酒は食前食後に楽しむもので塩味の強い酒のつまみには合わないと思っていた予想を裏切って、その酒は醤油の甘辛い味気や魚の強い味に合ったのだ。そうして飲んでみると、おそらくその酒は辛口のものだった。甘い印象は香りだけで、濃厚な鯉の煮つけを含んだ口内と喉、鼻腔までを冴えさせるすっきりとした酒の味、飲み込んだときとふたたび口を寄せるときにふっと匂う香の華やかさは鮮やかな舞のようだった。

鯉もまたやわらかくぷりりとしていて、滋養を感じる魚自体の甘みがあった。確かに、カムイの好みの味だ。調味料のバランスも鯉の珍しい味を巻き込んでこってりとし、精がつくと言われるのも然り、と思う。箸をすすめるごと酒もすすんだ。

「どう? おいしい?」

「か、カムイ様。そのようなこと目下にはおやめください。自分で」

最初は固辞していたがカムイはにこにこと笑顔で酌をしてきた。それでも恐縮していると、なぜかわくわくしたような目で見てきた。

「お酒を飲むジョーカーは、かっこよくて好きだな。ジョーカーはちゃんと大人の男の人なんだね……」

「カムイ様だって、もう大人でいらっしゃいます。酒を召されないのはよいことですよ。それで身を滅ぼす者も多いのですから」

「でも、ジョーカーは飲んだことあるんだろう? 僕の知らないジョーカーもいるんだなあって、考えるとなんだか、ドキドキするんだ……。いつも僕の知らないところでジョーカーは大人になる気がする。蝶々の羽化を見逃して寝ちゃった夜みたいで」

ジョーカーに知らない時間があることに、その間自分より先に経験を重ねることに、カムイは嫉妬していると言っているのだった。ジョーカーはとろけそうになる。ジョーカーも、離れ離れになって再会したカムイの成長に同じことを狂おしいほど感じたものだった。その結果、もっと主を知りたい、自分だけが受け止められるようになりたいと願い、叶うことになったのだ。

寂しがるカムイに、俺は全部カムイ様のものです、と熱烈に告白したくなるが、一方でもっと妬かれて狩りたく思われていたい気持ちも強かった。胸が鳴って、目が熱くなる。酒がしみとおるように旨い。まるで主の体液をわけてもらっているときのようだ……。

カムイが自分の箸をとって魚にのばしかけたので、あっ、と思い、ジョーカーは先んじて身をほぐしてやった。骨をよけ、ふっくらとつまんで口元にさし上げる。

「カムイ様、あーん……」

視線が合ったカムイは少し驚いたようにして、しかし喜んで食べさせられた。主が幸せそうに咀嚼する姿を見る快感にジョーカーは目を細める。

「おいしいですか?」

「うん、とっても。ジョーカーの料理がいちばんだよ」

「俺の味がお好きですか?」

「大好き」

夢かと思うような問答で舌が溶けそうで、落ち着かせるようにジョーカーはまた一口酒を飲んだ。こくりと飲み込んだところを見計らって、カムイが顔を近づけてくる。

「だめ、です……。酒気が、うつりますから。お体が……」

「あっ、ごめん」

止めながら、何をかたいことを言っているのだろう? と自分できょとんと不思議がった。

ふわふわと体があたたかかった。眠気のような気持ちよさがあり、酔っているのかもしれん、とも思ったが、以前したたか酔ったときの不快感や胸苦しさはなかった。ただ主とゆったりと肌をあわせているときの、ぬるま湯にたゆたうような安心感があった。寄りそって、差し出すままに主が口を開けてもぐもぐとしてくれている、それでこんなに気持ちがいいのだろう。

「ジョーカー」

「はい」

酒毒の不快感なく気持ちがいいばかりなので、主のうれしそうな酌に応えて清水のような酒を飲んだ。

 

カムイは長椅子に押し倒されて天井を仰いでいた。

胸にとりついているのは執事で、あたたかい体重がかけられている。遠慮なく乗られている重みが心地よいが……

「カムイ様……、カムイ様……、」

すんすんと胸のにおいをかがれている。部屋着だから何も香りはつけていないんだけどなと思いながらもしたいようにさせた。体温がいつものジョーカーよりも高く、裸で抱きしめ合っているように鼓動と息遣いが響く。カムイは乗騎以外の動物を飼ったことがないが、犬みたいだ、と思う。

昔マークスが猟犬を連れてきてくれて、格好良く、しかしマークスを慕っているのが明らかにわかる擦り寄りや、上に乗って顔を舐めているようすなどを見てとてもうらやましいと思ったことがある。大きくて格好良くてかわいらしい、なんだ僕にはジョーカーがいたじゃないかと満足する。

執事の無礼な奇行に主は驚いてもよかったはずだったが、酔っているところを見たくて自分が飲ませたのだし、気分が悪くなっている様子はなくのしかかっている体は安らかにやわらかだ。特に問題があるようには感じず頭を撫でたりしていた。

「ジョーカー、泣いてるのか?」

呼吸がたまに乱れ、薄着の胸元が少し濡れるので、やさしくたずねた。それだけなのにジョーカーはひきはがされようとしているように服をぎゅっとつかんでかぶりを振った。

「いや……です。カムイ様、どこにも行かないでください……」

「どこにも行かないよ」

ジョーカーはやはり泣いていた。どこかに行くという話はしていないので、きっとすっかり酔って、ジョーカーは泣き上戸というやつなのだ。酔ったときには普段おしこめて自制している気持ちがあふれるのだという。ジョーカーは普段、泣きたいのを我慢しているんだ、と思うと、いとおしく、すべて受け止めてやりたいと、カムイは胸にくっついてきている頭を抱きしめた。

「うそです……うそ……。ううっ……いやですっ……」

「何がいやなの? ジョーカー」

「っく、カムイ、様は。アクア様と、結婚するんでしょう?」

泣いて裏返りがちな、普段は深く甘い声がさらに脈絡のないことを言ってカムイは首をかしげた。

「そういう予定は」

「アクア様は、お美しいし、強いし、特別だし、賢いし。この国の、王女で、カムイ様のいとこ君で、対で、しかもとても強くて」

「うん……うん……」

強い二回言ったな、とカムイは思った。

「カムイ様とアクア様の間に、おれは入れません。アクア様は、煮魚だっておいしいし。あなたの好みで」

「ジョーカーの煮魚はおいしいよ。僕は好きだ。鯉だって大きいの釣ってすごかったじゃないか」

「でも……でも……そんなの……。そんなこと何も……なんにもなりません……。カムイ様には、リョウマ様のように強くて大きくて器量のある人だっているんです。リョウマ様はカムイ様を愛しています。俺にはわかるんです。絶対です。おれ、おれなんかより、ずっとりっぱな」

途中途中でしゃくりあげるのを抑えて泣きながら吐露しているジョーカーは息苦しげだ。カムイは聞きつつ一生懸命に背中をさすってやる。

「大丈夫だよ。ジョーカー。大好きだよ」

「サクラ、様は、きっとかわいいと思われましたよね。しっかりしていますし。とても睦まじくして、いらっしゃって」

「妹だから」

「それとも、カザハナのような気の強いのが、うっ、お好みですか? あいつ、無礼なのに、カムイ様はいつも楽しそうです。おれ……おれでは、はりあいが……ない、ですか……? あいつも王家の遠縁で、あなたの花嫁にだってなれます」

「ええっ」

結婚の話にいつの間にか戻っていたのか、サクラやカザハナと結婚?とカムイは驚く。しかしジョーカーは大真面目なようで、ずっと息を乱して泣いている。

「でも、だめです……、カザハナはだめです。だって、あいつは俺と同じです。カザハナはサクラ様のです。離したらいけないんです。だから……だから……、」

ああ、とジョーカーは声をあげて泣いた。腕の届く限り抱きしめると、体の中にもぐりこもうとするようにぎゅっと抱きすがられた。

「いや……、いやです……カムイ様……。おれを、はなさないでくださいっ……。ずっと、おそばに、」

「離さないよ。ずっと、ジョーカーが僕のいちばん近くだ」

「ああ……、ふ、ううっ……カムイ、さまぁ……っ」

泣くジョーカーはせつなげな声なのに、思うさま発散できて気持ちよさそうでもあった。酒に酔っているとはいえ、きっと自分を信じてくれているから、こんなにも泣き乱れてくれるのだ、と思ってカムイはほっとした。抱き合いつくしてほとんど我を忘れて鳴く声と似ていたから。

「絶対に、ずっと、離さないからね。ジョーカーも僕を離さないで」

「っく、ふ、や、約束、ですか? 信じても、ううっ、ばかだって思いませんか? こんなの、こんなのうっとうしいですよね。でも」

「約束だ。何回でも言ってあげる。ずうっと、こうやっててあげるからね」

ジョーカーが寝かしつけてくれるときにするように、抱きしめる体をゆっくりとゆりかごのように揺らす。ジョーカーはまるで痛みに耐えるようにぎゅっと目をつむって、すがりながら震えている。怖いです、と言うので、脇に手を通して顔の高さをそろえてやり、キスして、とささやいて目を閉じてみせる。ジョーカーは自分に何か奉仕していると安心するのだとカムイは知っていた。ほどなく、唇が合わさってきた。

「ん……、んっ……、は、んぅ」

酔っていてもジョーカーの唇にも舌にも鈍りはない。カムイの反応を粘膜と全身を使って探りながら、濃密に絡め、くすぐり、吸う。ただ普段とは違う甘い声を漏らして耽り、だんだんと奉仕していることを忘れていくようだった。それに乗じて、首筋を撫ぜリボンをほどく。ジョーカーはたまらないような声をあげ、口を離した。

「あっ……ぁ! だめです、こんなこといけません……!」

「どうして? いつもしてるよ。忘れちゃった?」

酒が入っているからいつもの調子と違うのだとはわかっているが、もし本当にジョーカーが自分たちの密な間柄や、約束や、それだけでなく今までの日々のことを忘れてしまったらどうしようとカムイは不安になる。ジョーカーを包む大きな主でありたくてなるべく黙っているが、いつも漠然と怖いのだ。カムイにはなんとなくわかる。別れは、人の考えには予測もつかない暗がりから、常にこちらを見ているのだと。

「いけません……カムイ様、カムイ様は……いつまでも俺なんか抱いてたらだめなんです……。こんな……こんなこと本当は……」

いけませんと泣きながら、うらはらにジョーカーは強くすがりついてきた。めちゃくちゃだ。めちゃくちゃなことがわかっているから、ジョーカーは自分の前で大人でいようとしてくれているから、普段はこの矛盾を口に出さないのだ。

僕もだよ、と思い、カムイはいとおしげに微笑んだ。

「ジョーカー、僕もつらい」

ぎゅうと抱き返す。ジョーカーはびくりとする。自分が主を傷つけてしまったのかと思っているのだろう。

「僕だって、ジョーカーはいつまでも僕といてくれないかもしれないと思うし、ジョーカーが不安なのは僕だってつらいし、それに……
それにいつか、死ぬときは……ジョーカーといっしょにいられなくなる……」

カムイが泣くと、ジョーカーはいつも付ききりでなぐさめてくれるが、ほとんど最後にはいっしょに涙ぐんでしまう。今もしがみつきながらおろおろとうろたえて、重ねて泣きそうになっているのがわかった。

カムイはジョーカーと泣くのがとても好きだった。

「カムイ、様、ずっといっしょです。カムイ様がいるだけでいいです。俺は、俺は絶対におそばを離れませんから! 俺だけはいっしょです」

「ほん、とう?」

「いっしょです。どこまでも、あなたのものです……どうかもっとあなたのものに……!」

今さっき自分で言ったことを否定するようになっているのに気付いているのかいないのか、ジョーカーは全身で絡みつき抱いてほしいと訴えてきていた。今までされたことのないような情熱的でねっとりとした誘惑にカムイも一気に熱くなる。

「ジョーカー、ジョーカーを僕のにしたい」

「はい、はいっ、抱いてください」

キスもできないほどぎゅっと首にしがみつかれているので、カムイはなんとか起き上がって膝の裏に手を通し長身を持ち上げてみた。ジョーカーは抵抗せず、ぴったりとぶら下がられているせいなのか案外立ち上がっても大丈夫だった。そのまま寝台まで運んでいき、そうっと下ろす。

「ジョーカー、服が脱げないよ」

ジョーカーがどうあっても体を離したがらないのでカムイは自分の服もジョーカーの服もうまく脱がせられない。少しも離れたくないとジョーカーは首を振るばかりなので、まあいいかとほとんど服を着たままで愛撫を始めた。

「ッ! ぅあ、」

服の上から乳首の硬さを探して擦るとジョーカーの体が跳ねた。あれ、と思って同じようにくにくにと擦り続けてみると、ぴく、ぴく、と気持ちよさそうに震え、身をよじる。

「はぁ、はぁ、カムイ様、カムイ様ぁあ……」

「これ、こっちのほうが、気持ちいい? 自分では服の上からしてるのか?」

「は、いっ……! こう、これ、すると、カムイ様がっ……すごく恋しくて、胸が……ぎゅっ、と、っ、はぁあ……!」

ジョーカーは簡単に一人遊びの愉しみを白状し、口の端を淫蕩な笑みにひくひくとさせる。こんなに快楽に貪欲になっているジョーカーを見るのは初めてで、カムイは反応を見逃すまいと感覚を研ぎ澄ます。

普段は、カムイがジョーカーを気持ちよくさせたくて努力しようとするとジョーカーはすぐに挿入をうながしてくる。それが結合を求めてだけではなく、愛撫を与えられることに遠慮したり、自分ばかり我を失うことを怖がっていたりするためでもあるのをカムイは察していた。したいことを好きに試すのではなく、ジョーカーが気持ちいい性感を満足いくまで与えてやりたくて、しばらく同じリズムでひたすら服ごしの乳首をくすぐった。

「あっ……、はぅっ……、カムイ様……カムイ様ぁ、な……め、て」

「ん?」

「舐めて……、吸ってくださ、い……! そこ……!」

十分に高まり、辛抱たまらなくなった、とあふれるような様子を学習してカムイは口で器用にシャツの前を開け、望み通りにれろりと舐めた。ジョーカーは刺されたように体を丸め足の先までびくびくと震える。

「ア、い、……ッんああ……っ! あっ……は……!」

飛び跳ねるような動きに動じず乳を吸っているカムイの頭を抱き、ジョーカーは呼吸が落ち着くまで髪に指を通してわしゃわしゃと感触を確かめる。

 

「あ」

ジョーカーの下腹に手をさし入れてみると指にどろりとした湿りを感じた。片足を抜き取らせると、下着の中はもうべとべとになっていた。さっき、乳首でいったのだ。あとで叱られるかも、とも思ったが、まあいいかと陰茎を掃除するように舐める。そのまま後ろをほぐしだすとぐったりしていた体がふたたび緊張し、手が敷布をぎゅうと握りしめる。

「ん……、んっ……、はぁあ……、」

あまりさせてもらえないが、これをするとジョーカーはがちがちに勃起するか、既に達したあとであればときおり立たないままで我を忘れて快楽の高みに手をのばしもがくような呼吸をする。その変化が不思議で、カムイは夢中で探求する。

「あ……、く、う……、カムイさ……ま……。たべ……て……おれを全部食べてくださいっ……」

「……だめだよ。ジョーカーは、食べたらなくなっちゃうだろう」

「だっ、て、……うぅ、カムイ様の、に、なりたいんです」

「まだ、ジョーカーのこと全然知らないんだ。もっと僕にジョーカーをくれ」

唇と指で愛撫を続けながらカムイは部屋着の穿き物の前から昂っているものを取り出した。竜の姿になることもあるし、ジョーカーの肌を全身で感じるのが好きなのでお互い裸になって交わることが多いが、ジョーカーがただ従者として一方的に奉仕を捧げてくれていたときは服を着たままでしていた。暗夜ではそのほうが一般的なのだと聞いたこともあるし、いいだろう、とジョーカーの白い脚だけが露わな状態で前から腰を抱え上げる。本当は暗夜で服を着たままの性交が多いのは社交界での不倫によるもので、事後さっと着衣を整えて汚れや着付けの乱れを残さないためなのだとカムイは知らない。よって今の状況では、服を脱がない意味はもはや「脱ぐ間も惜しんでいる」以外にないようだったのだが。

「は……ッ! あッ、ぅ」

ぐぷ、と押し入るとジョーカーはひどく驚いたようにびくりと跳ね、目を見開いた。痛かったのかと思ってゆっくりと沈め込みながら様子を見るが、開いた目はそのまま恍惚と潤んでいく。じわじわとはめこんでいっているだけなのに肛門の筋肉が不規則にきつく収縮し、カムイもいきなり気持ちよくてたまらずいったん動きを止めてベストのままの胸に倒れた。

「うっ……。う、んぁ……、ジョーカー、どうしたんだ……。そんな、あっ、そんなにしたら、ちゃんと、ジョーカーを気持ちよくできない……」

「あっア……っ、だっ、て、カムイ様が、カムイ様が俺に、おれ、の中に、カムイ様……が、こんな熱くて」

「んー……っ!」

今更だよ、とカムイは思うが、ジョーカーはカムイが勃起したものを自分の中に押し入れてきてくれているということに感動して、それだけで気が失せんばかりに激しく悶えていた。普段はこれを抑えているのか、それとも酒が入って感動の基準が下がっているのか。固まっている間にジョーカーはたどたどしく腰を動かし始めた。

「はぁ……、はぁ、ん、あっ、」

「あっ、や、いやだ、ジョーカーだめ。いっ、く」

「ああぁ……~ッ、はぁっ、カムイ、さまっ、あっ、うああっ」

「うわっ、あッ……、くぅ……」

大きな動きではなく、深くはめこんだまましゃぶって味わうようなうごめきはカムイのほうを追いつめた。これはいよいよだめだ、と参ったカムイは一度外で出そうと判断した。

「い、あ、だめ、だめです!」

「え」

まるで主がどこか危ない場所に足を踏み入れようとしているのを止めるような調子で駄目と言われたのと同時に、腰が引けなくてカムイはがくんと止まった。夢から醒めたように状況を分析する。

「あ、ジョーカーっ? ジョーカーこれっ」

なんと腰はジョーカーの裸の脚にがっちりと組みつかれて固定されていた。絡みつき下半身を密着しながら中に出すことをねだる、独占欲にあふれた行為に瞬間的に理性がとろける。

「んん、んっジョーカー……っ!」

「あああ……ッ……、カムイさま好きです……うッ! っ、ク……ぅ……!」

もはや愛おしい無意識の行動どころではなく体術で寝技をかけているような力強さで締め上げられ、カムイは果てながら、ジョーカーは強い、すごく好きだ、と観念したような新種の快感に浸った。

 

→次ページへ続く

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